2009.5.27〜2009.5.31
神話の里高千穂へ  (後編)


5月30日

 6:00起床、ホテルの朝食をとる。この時点では、未だこの日の詳細な行動計画を決めかねていた。
 7:20チェックアウトし、行動開始である。市電で高見馬場より鹿児島中央駅へまず向かう。鹿児島をもう少し散策するにしても、大荷物を持っていてはなにかと歩きにくいので、まずは鹿児島中央駅まで移動し、コインロッカーにトランクを預けるなり、あるいは切符を切り替えてしまい、博多方面に移動するなりしようと考えたのである。
 みどりの窓口の掲示板に表示される”つばめ”の空席状況と時刻表を眺めつつ本日の作戦を確定。この日の午前中は照國神社さんへの参拝と、鹿児島市内の散策をとも考えたが、久留米の高良大社へ参拝することにした。昨日購入した博多行きのチケットを、8:45発つばめ2号、目的地を久留米に切り替えた。
 発車までは少々時間があったので、ホームにて”つばめ”の車両を撮影して出発時間を待った。
 8:45、つばめ2号は定刻通り鹿児島中央駅を出発した。つばめに乗るのはこれで2回目であるが、大変乗りごごちがよい。ただ、窓側の席であったのであるが、あまり車窓からの風景を楽しむことはできなかった。窓の位置が低いのであろう。新八代でリレーつばめ2号に乗り換え、久留米まで。リレー号は何度か利用しているが、こちらはつばめに比べて少々狭いという印象は否めない。

鹿児島中央駅にて つばめ 新八代にて
鹿児島中央駅にて

天気よし。
つばめ

つばめが入線してきた。
個人的には気に入った車両である。
新八代にて

つばめリレー号に乗り換える。
その際に...。


 10:40久留米着。駅のコインロッカーに荷物を預け、タクシーにて高良大社へ。
 かなりご年配のドライバーでのんびり運転。高良大社参道石段直ぐ下までまで乗車した。案外の値段となった。


高良大社

 高良大社には、かつて参拝し、御朱印をいただいていたのであるが、当時拝殿に至る門が改装工事中であったため、境内をうまく撮影することができなかったので、何かの機会に再度参拝させていただきたいと考えていたのである。
 参道の石段をのぼり、拝殿前に進み、まずは参拝させていただく。境内では祭の準備が進められていた。6月1日、2日、へこかき祭、川渡祭とのことであった。
 授与所を訪ねると、高良大社の御朱印帳が目に入った。この御朱印帳をお受けし、今回の参拝でも御朱印をお受けした。ふと授与所の張り紙をみると奥宮の御朱印もお受けできるとのことだったので、合わせてお願いした。授与所で対応いただいた女性のお話では、奥宮まで15分とのことであった。通常、参拝し、御朱印をいただくという順序とは逆になってしまったが、奥宮を目指すことにした。
 奥宮までの道は山道、上り坂であるが、急ではなくのんびり歩くにはちょうど良い。ハイキングといったところであろうか。
 時計を見ると12:20。奥宮へは授与所の女性からお聞きした所要時間で到着した。少々蒸し暑い天気ではあったが、風があり、大変心地よかった。

高良大社奥宮へ 高良大社奥宮
高良大社拝殿前

祭の準備が進められていた。
高良大社奥宮へ

久留米の街を見渡すことができる。
高良大社奥宮

15分程度の山道
多少汗はかいたが、風が心地よかった。


 参拝を済ませ、下山する。バスかタクシーの拾えるところまで歩くことにした。つづら折りの車道に対し、参道はほぼ真っ直ぐに下っているようだ。登ってくる参拝者と言葉を交わしながら下る。途中カワセミを撮影しているカメラマンに出会った。早朝から粘り、1枚撮影できたとのことで、画像を見せてくれた。
 13:10御井町バス停に辿りついた。


 まずは久留米駅まで行こうと考えた。バス待ちしていたおばさんが、どのバスに乗り、どのバス停で降りればよいか教えてくれた。しかしそのバスまでは少々時間がある。とりあえず待ってはみるもののどうしたものだろうかと考えていると、タクシーが止まった。時間がもったいないので、乗ってしまうことにした。水天宮までお願いすると、「どちらから?」と問われたので「仙台からです。」と答えると、このご年配のドライバーは仙台に住んでいたことがあるとのことで、水天宮までの道中、車内は東北の話で盛り上がった。


水天宮

水天宮拝殿 13:50頃水天宮に到着した。
 参拝客はまばらで、写真も撮影しやすいようだ。拝殿に向かい参拝後、授与所にて小さなお守りを女性からお受けした。
 水天宮の御朱印はすでにいただいていたのであるが、この日も社務所にて持参した御朱印帳に御朱印をお受けした。



福岡へ

 14:10過ぎ、久留米駅にてコインロッカーからトランクを取り出しバスターミナルへ向かった。福岡へは水天宮に向かう際、高速バスを利用されては?と先ほどタクシーの中で話をされていたので、これを利用してみることにした。ゆったり座って移動したほうがよいと考えたからである。
 14:49発の福岡空港行きのバスへ乗り込む。バスへの乗車客はあまり多くなく、シートをゆったり使用することができた。車窓をみていると、睡魔が襲い、転寝をしてしまったようで、気付くとバスは福岡空港近くの高速ICを下りようよしているところであった。
 15:50頃、福岡空港に到着した。地下鉄に乗り、博多へ向かい、そのまま博多駅前の本日の宿博多駅前のR&Bにチェックインした。


住吉神社

住吉神社にて ホテルから歩いて5分くらいのところに住吉神社が鎮座している。荷物を自室に置き、早速向かってみることにした。
 境内では少々遅かったからか、神社の女性が授与所の片付けを始めていた。もともと明日の朝参拝させていただこうと考えていたので、今日のところは、拝殿にて参拝だけさせていただこうと考えていたので、かるくその方々に会釈をし、拝殿に向かう。
 すると、見慣れない建築物が拝殿前に建てられていた。以前参拝させていただいた時には建ってはいなかったと記憶している。この見慣れぬ建築物の前に進み参拝させていただいた後、先ほど授与所の片付けをされていた女性に聞いてみると、今年は25年に1度の社殿建て替えの年だそうで、完了は2010年11月頃とのことであった。
 拝殿前の建物に関しては、明日詳しく伺ってみることにした。



博多にて

中州屋台にて 住吉神社を後にし、16:45頃一旦ホテルに戻った。明日に備え、部屋のアラームを6:45にセットした。
 18:00頃、食事に出かけることにした。天神を流し、中州の屋台へ。人もそこそこ出ているようだ。
 ラーメンやまちゃんの暖簾をくぐる。おでん(ぎょうざ天、玉子)、博多ラーメン、焼き(バラ、ウインナー、つくね)を食した。不味くはないのであるが、味付けが塩辛い。メニューを見ると、牛タン焼きが1200円もしている。何度か中州の屋台をを訪ねて経験的に知ったことであるが、決して物価が安いわけではないようだ。また取り立てて美味というわけでは...。
 この日はこの1軒のみで切り上げ、コンビニエンスストア経由でホテルに戻ることにした。



5月31日

 6:30に起床し、ホテルのサービスの朝食をとり、7:00過ぎにはチェックアウトし、博多駅に向かう。外は曇りである。
 博多駅のコインロッカーに大荷物を詰め込み、昨夕、参拝させていただいた住吉神社に向かおうとしたところ、本日利用可能な地下鉄乗り放題チケット、エコちか切符があることを知った。価格は500円とのこと。本日最終的に福岡空港まで向かうまでの工程をざっと思い浮かべてみたところ、十分に元は取れそうだ。早速券売機でこのチケットを購入した。


住吉神社

 ホテルから博多駅までの道をちょうど引き返すルートで住吉神社に向かった。
 7:40過ぎに住吉神社に到着した。境内は係の方がまだ清掃中であった。すでにこの神社さんの御朱印は一の宮御朱印帳にいただいていたのであるが、気に入った神社さんや、お世話になっている神社さんの御朱印を集めている御朱印帳に御朱印をいただきたいと思い、参拝後、8:00頃社務所を訪ねた。御朱印の対応をいただきながら改修工事のお話をお聞きすることができた。改修するのは本殿で、これまでの拝殿に神様は既に移られているとのこと。拝殿は既に改修工事済みであるので、工事期間中は拝殿が本殿の役目をし、昨日から気になっていた、建物が拝殿の役目を果たすとのことであった。
 次に、櫛田神社に参拝したいと考えたが、場所がよく分からないので、社務所の掃除をされていた、神社の女性に訪ねてみると、手を休め、詳しく位置、距離を教えて下さった。

住吉神社神門 本殿の代わりをする拝殿 仮拝殿
住吉神社神門

神門の向こうに、
昨日から気になっていた建物が...。
本殿の代わりをする拝殿

本殿の改修工事完了は、
2010年11月とのこと。
仮拝殿

気になっていた建物は、
仮の拝殿とのこと。


 住吉さんから、キャナルシティ方面に歩いて行けばよいようであるが、本日帰仙ということもあり、効率的に移動せねばならない。少々距離があり、また気温も上がってきている。少々贅沢ではあるが、タクシーを利用して移動することにした。


櫛田神社

 櫛田神社は、以前福岡を訪ね、住吉さんに参拝させていただいたおり、紹介していただいた神社さんで、山笠を見ることができる神社さんである。
 8:25頃櫛田神社に到着した。参拝後、山笠を見学させていただこうと、山笠が置かれている場所に移動してみると山笠がない。境内を掃除されていた神社の女性に山笠のことをお聞きすると、昨日取り壊されてしまったとのことである。新しい山笠は7月1日にお披露目されるとのことであった。約1カ月かけて新しい山笠を作成するのは年中行事なのだそうだ。
 山笠が見たければ、川端商店街に行けば、まだ見ることができるかもしれないと、その場所を教えて下さった。この神社さんの御朱印も以前いただいていたのではあるが、社務所にて先ほど住吉さんでいただいた御朱印の次のページに御朱印をいただき、川端商店街に向かった。
 開店準備をしている店の敷地内に、山笠はあった。開店準備をしていたおばさんに、頼み、敷地内に入れていただき、山笠と御対面。写真を撮影させていただくことができた。

櫛田神社拝殿 山笠が無い... 川端商店街にて
櫛田神社拝殿

拝殿にて参拝し、
山笠が展示されている場所に
移動してみると...。
山笠が無い...

7月1日から装いも新たな
山笠がお目見えとの表示が...。
川端商店街にて

山笠と御対面
今度は勇壮に動き回る
山笠を見てみたいものだ。



筥崎宮

筥崎宮参道にて筥崎宮楼門 川端商店街を後にし、祇園駅から地下鉄に乗り、箱崎宮前で下車。
 地下鉄駅から真っ直ぐ続く参道を筥崎宮に向かって歩く。気温がかなり上がっており、かなり暑い。筥崎宮の特徴のある、敵国降伏を掲げた楼門に辿りつくころには大汗をかいた状態となっていた。
 筥崎宮はさすがにこの地方では規模の大きな神社様である為、参拝客も多く、人気のない社殿を撮影させていただくのには少々苦労した。この神社様の御朱印も櫛田さんの次のページにお受けした。
 いつものことであるが、敵國降伏と掲げられた、楼門(写真右)の迫力には圧倒されてしまう。


香椎宮

 香椎宮には惹かれるものがある。
 前回参拝した際、夕日に浮かび上がる花梨の実を見たのであるが、その情景を忘れることができないのである。
 今回も福岡経由で仙台に帰ることになるのであれば、花梨の季節ではないけれども、ぜひ香椎宮には参拝したかったのである。
 筥崎宮を後にし、地下鉄で貝塚、西鉄に乗り換えて香椎宮前で下車し、香椎宮まで歩く。気温は高いが道沿いには木々が多く直射日光を防いでくれている。
 10:35頃香椎宮に到着した。ちょうどあやめの季節に参拝することができたようで、境内にはあやめが咲き誇っていた。なかなか見事なものである。
 拝殿に向かうと、結婚式も行われていたようで、参拝客も多かった。社務所にて、先ほど筥崎宮でお受けした御朱印の次のページに御朱印をお受けしている間に、だいぶ拝殿からは人が退けたようであったので、石段を登り拝殿に再度向かった。
 参拝後、授与所にて神社の女性と少々気候の話などをさせていただき、お守りをお受けした。
拝殿前にて 境内を散策 (拝殿まわり) あやめの季節
拝殿前にて

不思議と香椎さんに参拝する際は
いつも天気には恵まれている。
境内を散策 (拝殿まわり)

花梨の木の葉はこれ以上にない緑。
大変爽やかに感じる。
あやめの季節

足をとめ、しばしあやめを鑑賞。



帰路、仙台へ

 香椎宮へ参拝することも出来たので、福岡での予定は全て消化できたと考えてよい。
 今回の旅ではずいぶん歩きまわっているので、これ以上無理する必要もないと考えた。
 香椎宮前から西鉄貝塚行きに乗る。博多駅のコインロッカーに荷物を預けているので、博多駅にまずは向かわなければならない。そのためには、JRを使ったほうが早く着くのであろうが、時間にも少々余裕があるので、貝塚からの利用とはなるが、地下鉄エコちか切符を使用して博多へ向かうことにした。
 12:00少し前、博多駅に到着。コインロッカーに預けた荷物を取り出し、地下鉄で福岡空港に向かった。
 福岡空港では、チェックイン後、土産物を購入したり、昼食をとったりしつつ、仙台便の出発時刻を待った。
 昼食は、第1ターミナルのイースタンでカツカレーを食した。手早く食べることができ、味もまずまず。お腹も満たすことができた。
 飛行機は少々揺れたが、予定より少し早く、15:50頃仙台空港に到着した。そのおかげで、1本早い仙台空港アクセス鉄道に乗ることができた。
 自宅への到着は17:00となった。




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