2009.5.27〜2009.5.31
神話の里高千穂へ  (前編)


5月27日

仙台駅にて 新幹線待ち羽田空港出発ロビーにて 5:30起床。仙台の天気は晴れ。さっそくパソコンを立ち上げ現地の天気を確認する。現地(鹿児島)の天気は曇り(雨?)のようだ。あまりよろしくはない...。
 6:00過ぎ、カミサンに車で仙台駅に送ってもらう。おかげさまで駅には予定よりも少々早く着いた。
 みどりの窓口を覗くと、少々早く出発する新幹線に乗ることができそうだ。早速その列車に指定券を切り替えてもらい改札を抜ける。
 キオスクで朝食(と言っても腹おさえ程度であるが...)を買いこみ、新幹線に乗り込む。
 東京駅から京浜東北線で浜松町に向かい、モノレール(普通)に乗り換える。モノレールはとにかく歩みが遅い。ゆっくりゆっくり走る。それでも9:35頃羽田空港第2ビルに到着した。
 直ぐにチェックインしてトランクをカウンターに預け、そのまま手荷物検査場を抜け、ANAのラウンジに入る。ビールに手を出したいところなれど、鹿児島では自動車移動となるので、ぐっとこらえてコーラで我慢する。

桜島が見えてきた天候は下り坂か? 飛行機はANA623便(11:30)発である。11:25、10分ほど遅れて鹿児島空港に到着した。
 預け荷物を受け取り、総合カウンターを訪ね、マツダレンタカーに連絡してもらう。到着口から100m程度離れた指定許可車乗降場で送迎車を待つようにとの指示を受け、途中足湯を横目で見ながら進む。天候は雨は落ちていないが、曇りの状態である。
 自動車を借り受けたのは13:50頃。この日は鹿児島市街地までの移動のみである。照国神社をNaviの目的地にセットして、走行開始。
 途中桜島が見えてきた。写真を撮ったり、コンビニエンスストアで軽食をとったりしながら照国神社を目指す。
 移動中、雨がぱらついてきた。天気は下り坂なのであろうか。波も荒くなってきているような気がした。



照國神社
 
 15:15頃、照國神社横の駐車場に車を停める。まだ少し雨がぱらついているのでコンビニエンスストアで調達したビニール傘をさし、歩いていると、突風が吹きあっという間に傘の骨がおれ曲がってしまった。非常に風が強い。
 拝殿前に進み、参拝後、祈祷申込所にて仙台からの手土産を渡し、御朱印をいただく。御朱印は以前参拝させていただいた時に既にいただいていたのであるが、思い入れのある神社様の御朱印をいただくための御朱印帳を持参していたのである。
 写真を撮影しつつ境内を散策していると、社務所で御朱印の対応をして下さった女性が追いかけてこられ、これをお持ち下さいと照國神社の紙の手さげ袋を下さった。お神酒や杓子等が入っていた。大変気を使わせてしまったようで申し訳ない。
 その後授与所を訪ね、授与品をお受けしながら、少々雑談。ここ数日天気がよろしくないとのこと。小生は雨男で悪天候を運んで来てしまったのであろうか。

照國神社鳥居 照國神社神門 照國神社拝殿
照國神社鳥居

雨は小ぶりにだが風強く...。
途中購入したビニール傘の
骨が曲がってしまった。
照國神社神門

ぱっとしない天気の中を
拝殿を目指す。
照國神社拝殿

向かって左側が祈祷申込所
右側が授与品を扱う授与所



天文館へ

天文館にて ホテル界隈 フェリー埠頭に行き、鹿児島着の挨拶を桜島にしようかと思ったが、天候が今一つよろしくないので、そのままホテルに向かってしまうことにした。
 何回か利用しているホテルであるが、天文館では必ず迷う。今回も少々迷いながらホテルの契約駐車場に辿りついた。
 入庫の際、翌日は高千穂まで移動しなければならないので早めに出発したかったので、朝5:00に出庫したいと申し出ると5:00ならば開いているとのこと。この駐車場は代行も手がけており、代行業は5:00までなので、5:00までは駐車場は開いているが、その後7:00までは係もいなくなり出庫できないという。5:00に受け取りに来ることを告げ、車を預けてホテルに向かった。
 この日の宿となる東横イン鹿児島天文館Iにチェックインしたのは16:30頃となった。部屋に入るなりすぐに朝4:00にモーニングコールをセットした。



天文館の夜、山根さんへ

ラーメン専門 のり一薩摩料理 一品料理 山根 少々早いが散策を兼ね、天文館に繰り出すことにした。この日、あまりまともに食事をとっていなかったので天文館の、のり一でラーメン中300円と、ゆで玉子50円を食した。久しぶりののり一のラーメンは少々お腹がへっていたこともあり、非常に美味しく感じた。
 その後、フロントで紹介してもらった土産物屋等を、物色しながら歩いた。特にこの日は買い物をせず、鹿児島を発つ日に鹿児島中央駅で購入することにした。
 17:30頃、山根さんの暖簾をくぐった。
 入るなり、こんばんは。かわりないようだね。と親仁殿。さっそく手土産の地酒を渡し世間話に入る。
 この日は市場が休みの日で、よい魚があまりないとのことであったが、色々と美味しい料理を御馳走になった。
 鳥さし、きびなごのさしみ、さつま揚げ、鰹のたたき等。お酒は生ビールの後焼酎に移行し、さつま美人、みたけ、伊佐錦黒...。
 一年半ぶり位だったので話が尽きなかったが、翌朝早い出発なので、少々早く引き上げることにした。次は明後日の夜にまた訪ねると告げてホテルに戻った。
 ホテルの自室に戻り時計を見ると、21:30頃であった。夜の街に繰り出す前にモーニングコールを4:00にセットはしていたが、保険をかける意味で携帯電話のアラームを4:15にセットした。
 その後シャワーを浴びた後直ぐに就寝することにした。



5月28日

桜島SAにて 4:00起床、さすがに暗く天気の状況は今一つわからない。
 身支度を整え、チェックアウトする。朝早く対応してくれたフロントの女性にお礼を述べ、また翌日もお世話になる旨を話しホテルを出る。とりあえずは雨は降っていないようである。
 4:30に車を受け取り、第1の目的地大御神社をNaviにセットして走り出す。鹿児島北ICから高速に乗り、5:00過ぎ、一旦桜島SAに入る。桜島が少し明るく見えたので天気は快方に向かっているのであろうか。
 しかし...シーガイアの横を走る有料道路等を乗り継ぎ、途中給油などして、8:15分頃、道の駅日向についた頃には大雨になっていた。雨を連れて移動してしまったのであろうか。



大御神社

 8:15頃大御神社の駐車場に到着する頃には、先ほどまでの大雨が小雨となってくれた。傘を手放すことはできなかったが、まずはよしとするしかないであろう。御朱印帳やカメラ機材等を持ち境内へ。まず、日向灘を背負って鎮座している拝殿に向い参拝した後、境内を撮影して歩く。すぐそこは海であり、波は非常に高い。境内にはさざれ石群があり、ここまでまとまって群をなしているのは大変珍しいとのことであった。
 散策を続けていると、授与所に神社の女性が入られたようだ。仙台からの手土産を渡し、御朱印をお願いした。少々朝早かったのであるが、大変丁寧に対応して下さった。

大御神社参道入り口 大御神社神門 大御神社拝殿
大御神社参道入り口

雨の中の参拝となった。
大御神社神門

いかにも南国らしい境内である。
この神門をくぐると、
左に拝殿右に授与所となる。
大御神社拝殿

すぐ後ろは日向灘である。
神座(カミクラ) 日本最大級のさざれ石群 拝殿遠景
神座(カミクラ)

天照皇大御神の孫にあたる
瓊々杵尊(ニニギノミコト)が、
この岩にお立ちになり
大海原を眺望されたと伝えられる
日本最大級のさざれ石群

この海岸では
さざれ石と、柱状岩の境や、
混在した場所等も見ることができる。
拝殿遠景

この時点でも雨
この後、拝殿前の授与所にて
御朱印をいただく。



 9:10頃、本日の最終目的地である、高千穂に向けてスタートした。が...、10分ほど車を走らせると、雨は止み、陽が差し始めた。晴れてくれたのである。
 大御神社に引き返し、再度境内に入る。先ほどご対応いただいた女性に、晴れたので再度写真を撮影させていただきます。と頭を下げると、微笑みながらどうぞと、頷かれた。海に面して鎮座している神社様なので、陽の光のに拝殿は非常に良く映えた。
 この旅も天気には恵まれているようだ。

拝殿前小高い丘より 拝殿前よりさざれ石群方向を望む 大御神社社殿
拝殿前小高い丘より

雨が上がってくれた。
拝殿前よりさざれ石群方向を望む

青空の広がり始めた。
大御神社社殿

崖の上に立っているのが分かる。


高千穂へ

 授与所でお礼を述べ、高千穂に向けて再スタートをきった。
 10号線を北上し、218号線に入ると、高千穂へ51Kmとの表示が現れた。延岡の街中を抜け、高千穂を目指してアクセルを踏む。高千穂はもう目の前である。もしかすると小生は距離に対する一般の方との感覚が少々ずれているのかもしれない。小生は自動車通勤をしており、会社と家の往復がだいたい25Km〜30Km位である。なので2往復程度で高千穂に着く、遠い距離ではない。と感じてしまうのである。


高千穂神社

 大御神社を出発してから途中休むこともなく、11:25頃高千穂神社に到着した。
 駐車場に車を停め、参道を、拝殿を目指して進む。途中多くはないが参拝客とすれ違う。拝殿に進み参拝した後、境内を撮影して歩く。丁度神社の女性が境内を履き掃除しておられた。夜神楽を見学させていただきたいという話をすると、夜神楽は20:00から毎日奉納されているが、本日は平日であるし、参拝者もあまりいないであろうから、19:45を目指して拝殿横の神楽殿にくれば大丈夫であるとのお話をいただいた。
 授与所にて御朱印を年配の神職の方にお願いしている間、拝殿を撮影したいと思い、カメラを構えた。人のいない拝殿の写真を撮影したいのであるが、ポツリポツリと参拝客が拝殿に向かいなかなかシャッターチャンスを得ることができない。この日は御朱印のみをいただいて、長居せず、翌日朝の早い時間に撮影させていただくことにした。神職の方は神楽のこともいろいろと教えて下さった。授与品をお受けし、今晩、そしてまた明日朝お邪魔させていただきますとお話しして、高千穂神社を後にした。

高千穂神社へ到着 高千穂神社拝殿 高千穂神社神楽殿
高千穂神社へ到着

この大鳥居の前には
観光バスも停められる。
高千穂神社拝殿

参拝者がいなくなるのを
少々待って撮影した。
高千穂神社神楽殿

夜神楽は、
この神楽殿にて奉納されるとのこと。



天岩戸神社(西本宮)

 平日昼間ということもあってか、道は混雑しておらず、高千穂神社から15分程度、13時少し前にで天岩戸神社に到着した。
 観光バスや自家用車も多く駐車場に止まっていた。
 初めに天岩戸神社拝殿に向かい、参拝後、天安河原に向かう。神社の境内を抜け、道なりに進むと2,3軒の土産物屋があり、その横の細道を川に向かって下りて行く。進むと、非常に神秘的な空間が広がってくる。河原には石が積み重ねられている。洞窟(仰慕窟・キョウボガイワヤ)にて参拝後、天岩戸神社に戻り、授与所にて御朱印をいただいた。御朱印はこの神社様の御朱印帳をお受けし、この帳面にお受けした。
 天岩戸神社では、神職の方の説明を伺いながら、天岩戸遥拝所から天岩戸を遥拝することができる。御朱印をいただきながら、天岩戸を遥拝させていただきたい旨をお話すると、若い神職の方がひきうけて下さり、境内を説明しつつ遥拝所を案内して下さった。 境内にはモクレン科の太いおがたまの木がある。天鈿女命は、この枝を持って舞ったと伝えられており、それが神楽鈴の起源であるとのお話や、照大御神、天鈿女命、手力雄命の有名なエピソードを大変わかりやすく説明いただくこともできた。

天岩戸神社参道入り口にて 天岩戸神社参道入り口にて 天岩戸神社拝殿
天岩戸神社参道入り口にて

手力雄命が天岩戸をこじ開け
遠方へ投げようとする様子
を表現している。
天岩戸神社参道入り口にて

天照大神像前の鳥居をくぐり、
天岩戸神社拝殿を目指す。

天岩戸神社拝殿

まずは参拝させていただく。
天安河原へ向かう太鼓橋 天安河原にて (仰慕窟・キョウボガイワヤ)
天安河原へ向かう太鼓橋

天岩戸神社から道沿いに進み、
天安河原へ向かう。
木々が鬱蒼と茂っている。
天安河原にて

沢山の石が積み重ねられている。
独特の雰囲気がある。
(仰慕窟・キョウボガイワヤ)

仰慕窟は間口40m、奥行き30m程度の大きな洞窟である。
天照皇大神が岩屋に隠れた際、
八百萬神が集まり、
相談をしたと言われている。
 
天岩戸を遥拝 天岩戸神社神楽殿 おがたまの木
天岩戸を遥拝

天岩戸神社拝殿右側より、
天岩戸遥所へ向かう。

ちなみに、天岩戸は
写真撮影禁止であるので写真はない。
天岩戸神社神楽殿

かつてこの神楽殿が
拝殿であったとのこと。
おがたまの木

天鈿女命は、この枝を持って
舞ったとされ、
それが神楽鈴の起源となったと
伝えられているとのこと。



天岩戸神社(東本宮)

天鈿女命天岩戸神社(東本宮)拝殿 天岩戸神社には西本宮と、東本宮が少し離れて位置している。
 車で移動すること数分で天岩戸神社(東本宮)に到着した。
 こちらはあまり参拝客は訪れないようで、授与所も開いてはいなかった。先ほど西本宮で尋ねたところ御朱印も西本宮のみとのことであった。
 拝殿へは石段が続く。石段を登り拝殿前に進み、参拝していると、雨が落ち始めたので、写真を数枚撮影後、足早に車に戻った。
 
 写真左の天鈿女命は人が近付くと、軽快な神楽囃子が流れ、舞を舞う仕掛けが施されている。



高千穂駅界隈

高千穂駅にて高千穂駅にて かつて高千穂には鉄道が走っており、TR高千穂鉄道と言われていた。現在は営業休止中とのことで、駅は残されているとのことであったので、高千穂駅に行ってみた。
 しばしカメラをぶら下げまわりを散策する。駅舎は残されていたが大変寂しく感じた。かつてはここに多くの観光客が訪れていたのであろう。
 まだ少し雨がぱらついている。そして風は大変強い。少々雨宿りという考えもあったのであるが、昼食をとっていなかったので、駅側の神都観光にてチキン南ばんを食した。チキン南ばんという文字は高千穂に向かう道沿いでも多く見られた。宮崎の特産物のひとつなのであろうか。鳥が大変柔らかく、甘辛いソースとも絶妙にマッチし、大変美味しくいただくことができた。



くしふる神社

くしふる神社拝殿 高千穂駅からくしふる神社へ向かった。
 駐車場に車を停めると、直ぐ横に、この神社に関する記述が掲げられていた。
 「この神社は、くしふる峰の中腹にあり、くしふる峰は、日本書記によれば「筑紫日向の久志布流多気」とあって、天孫降臨の峰と伝えられており、神社創建は不詳だが、天文年間に再興された。」とあった。
 小雨の中、参道の石段を登っていると、一組の参拝客とすれ違ったがそれ以外はひっそりとしていた。参道は木々に覆われており、曇り雨の天候と、夕刻時期ということもあってかなり薄暗い状態であった。急な石段を登り切ると、すぐ拝殿となった。
 拝殿にて、参拝後、社殿を撮影しようとするが、拝殿前にスペースがなく、社殿正面の写真をとることがきず、撮影には難儀した。



高天原へ

くしふる神社拝殿 一旦駐車場に戻り、くしふる神社脇から山道を200m程登ると高天原遥拝所に辿りついた。
 天孫降臨後、神々がこの丘に立って、高天原を遥拝された地と伝えられている。神々はどのような景色を遥拝されたのだろう。今のこの時代をみられてどのように思われるのであろう。ふとそのようなことを考えさせられてしまった。
 高天原遥拝所の近くには、神武天皇の兄弟神の生誕地と伝えられる「四皇子峰」や高天原の水の種を移したとされる「天の真名井」等があった。


一旦ホテルへ(ホテルかなや)

 16:00少し前、本日の宿となる高千穂中心部のホテルかなやへ。
 駐車場が満車で案内された場所に停めた。
 一旦部屋に荷物を置き、ホテルのまわりを少し散策した後、ホテルに戻ると、駐車場が開いていた。車を駐車場に移動して、自室にもどり、少し休む。うたたねしてしまったようだ。


高千穂神社の夜神楽

 18:50、ホテルを出て、徒歩で高千穂神社に向かう。途中神楽の様子を石像としたモニュメントの写真を撮りながら歩く。周りがだんだん暗くなってきた。地元の中学生であろう。すれ違う際に「こんにちは」「こんばんは」と声をかけてくれる。例外なくである。旅人にとっては嬉しい。よい風習ではないか。
 高千穂神社に着き、境内の夜景を撮りながら、神楽が開始される20:00を待った。もう一組、日本人とアメリカ人のカップルが神楽殿が開くのを待っていた。彼らは観光客でこの日バス等を利用して高千穂をまわっていたそうだ。
 19:30頃、神楽殿が開いた。500円をお納めして、一番乗りで神楽殿に入る。
 ぽつり、ぽつり参拝客(表現があっているかは不明であるが)が集まってきた。

夜神楽へ 高千穂神社にて 神楽殿にて
夜神楽へ

高千穂神社へ向かう道にて。
手力男の舞の像が、ライトアップされ、
暗闇にうかび上がっていた。
高千穂神社にて

高千穂神社拝殿にも灯が灯った。
神楽殿にて

少しずつ人が集まってきた。


 20:00神楽の奉納が始まる。初めに解説があり、ついで神楽の奉納が執り行われた。
 高千穂の夜神楽(岩戸神楽)は、33番まであるが、高千穂神社では、その中でもっとも有名な4番が毎晩舞われているのだそうだ。

 1)手力雄の舞
 天岩戸に天照大神がお隠れになられたので、力の強い手力雄命が天の岩戸を探しだすために、考えたり、音を聞いたりといった様子を表現している。

手力雄の舞 手力雄の舞 手力雄の舞



 2)鈿女の舞
 天の岩戸の場所が定まったので、鈿女さまが舞を面白おかしく舞い、天照大神を岩戸から誘い出そうとしている様子である。

鈿女の舞 鈿女の舞 鈿女の舞



 3)戸取りの舞
 手力雄命が天岩戸を押しあけ、その戸(岩)を力強く放り投げる。その岩戸は戸隠(長野県)まで飛んだと言い伝えられている。

戸取りの舞 戸取りの舞 戸取りの舞
 

夜神楽せり唄 最後の舞、御神躰の舞には準備に少々時間がかかるということで、夜神楽せり唄が唄われた。
 夜の神楽殿に響くその唄は何とも、しみじみとした声でのんびりと流れた。

 
 4)御神躰の舞
 伊邪那岐と、伊邪那美の二神が、酒を作り飲む様子を大変滑稽に表現している。
 大変面白い舞で、神楽殿は笑いに包まれた。

御神躰の舞 御神躰の舞 御神躰の舞
 

神楽の奉納が終わり... 日本の神々は、拗ねたり、やんちゃだったり、知恵を絞ったり、宴会を催したり、自ら酒を作ったりと、なんとも人間らしく、大変好感がもててしまう。こう考えるのは小生だけなのであろうか。
 21:00頃、神楽の奉納が終わってしまった。あっという間の1時間であった。
 神楽殿から出てくる参拝者は皆笑みを浮かべていた。小生だけではなく、皆楽しい一時を過ごすことができたということであろう。



高千穂の夜

 高千穂神社からホテル方面に向かって歩いていると、小雨になった。
 夕食をとっていなかったので、ホテル近くの居酒屋けんちゃんに入る。なぜか小生の地元の神様、仙台四郎が祀られている。なぜかと問うてみると、理由はうまく説明してくれなかったが、守り神なのだそうだ。
 生中2杯、やっこ、高千穂牛串、おにぎりをいただいた。値段を聞いて少々驚く。大変お勉強して下さったようだ。
 22:00少し前、ホテルに戻り、早めに休むことにした。翌朝は7:00に起きるように、アラームをセットした。


5月29日

 5:30、アラームがなぜか鳴ってしまった。夕べ間違ってセットしてしまったらしい。もう一眠りすることにした。
 7:00、外では大きな古時計のサイレンが鳴った。そう言えば昨日の17:00にもサイレンがなっていた。高千穂では節目の時間にはサイレンがなるようだ。外を見てみる。天気は大変良い。
 7:30少し前、チェックアウトし、行動を開始した。


高千穂神社

 ホテルを出て5分程度で高千穂神社に到着した。駐車場に車を停め、参道を進み、拝殿前に出る。時計は7:30を少し回ったころ...。参拝客の姿はまだなかったが、こんな朝早くから神職の方は境内の履きそうじ、そして神社の女性は拝殿の清掃をしておられた。女性にお聞きすると、毎日この時間にはこのようにお勤めをなされているのだそうだ。頭が下がる...。
 拝殿に進み参拝後、境内を写真をとりつつ散策した。夫婦杉(写真右)や、前日ざっと流した個所を足を停めて見学する。時折神職の方も手を停め、いろいろなお話をして下さった。神楽のことや、高千穂のこと、そして小生も地元仙台のお話をさせていただいた。神職の方は、神社を維持していくには執念がいると言っておられた。まさにその通りであろう。最後に、昨日も御朱印はいただいていたのであるが、小生がお世話になった神社様や、気に入った神社様の御朱印を集めている御朱印帳に再度御朱印をお願いした。この御朱印帳に関して先のような御朱印帳であることをお話すると、神職の方は微笑まれ、「この神社を気に行ってくれてありがとう。」と言われた穏やかなお顔を忘れることができない。
 時計を見ると9:00過ぎである。長々とお邪魔してしまった。
 駐車場に戻り、天岩戸神社を目指す。

高千穂神社にて 高千穂神社にて 高千穂神社にて(夫婦杉)



天岩戸神社

 到着は9:30少し前。駐車場には観光バスが数台既に停まっており、先ほどの高千穂神社の静寂に比べると、少々騒がしい。
 拝殿にて参拝後、天安河原へ向かった。
 河原にて「旅、家族の健康、カミさんの健康、良き出会い、仕事」の願を込め石を5つ積んだ。昨日お願い事がかなう場所であるというお話を伺っていたのでぜひにと思ったのである。
 天安河原から天岩戸神社授与所に戻り、先ほど高千穂神社で御朱印をいただいた御朱印帳に続けて御朱印をいただいた。
 この日は天岩戸の遥拝は行わず、天岩戸神社を後にした。
 天岩戸神社にて  天安河原にて  天安河原にて小生が積んだ石5つ


昼食(孟さんの餃子) 国道218号線を延岡方面へ向かう。途中、都農神社を目的地にセットし、国道10号線を宮崎方面へ。
 12:00近くなり、だいぶ都農神社が近くなってきた。そしてだいぶお腹も減ってきた。
 孟さんの餃子で、醤油極黒とんこつラーメンと餃子、ライスを食した。非常に美味しいラーメンだった。



都農神社

 12:45頃都農神社に到着した。大変暑い。良い天気である。
 都農神社への参拝は2度目となる。前回の参拝は2005年1月29日のことで、その時はちょうど本殿の新築工事が開始されたところで、本殿の場所は、本殿建設予定地として新地となっており、本殿を移設した仮の拝殿での参拝となったのである。
 参道を進み拝殿前に出る。拝殿は太陽の光を浴び大変美しく建っていた。青空にもよく映えていた。早速参拝させていただいた後、境内を少し散策した。境内の池ではハスの花が咲き誇っていた。
 以前お参りさせていただいた、仮の拝殿(以前の本殿)は、以前参拝させていた時に目にした看板の通り神楽殿、神輿蔵として境内に残されていた。
都農神社拝殿 ハスの花 神楽殿、神輿蔵
都農神社拝殿

まだ新しい拝殿が青い空に映える。
ハスの花

境内の池では、
ハスの花が咲き誇っていた。
神楽殿、神輿蔵

都農神社の旧拝殿である。


鹿児島へ

南埠頭にて鹿児島中央駅へ 国道10号線から国道220号線へ抜け、宮崎ICから高速道路に入り、鹿児島ICで下りる。高速道路走行中エンプティマークが点灯してしまった。高速道路上給油所はなかったので少々心配しつつエコノミーランを心がけ、市内の出光で給油した。
 車をこのまま返却に行こうかとも考えたが、桜島に挨拶しておきたかったので、南埠頭に行き、桜島を撮影した。しかしフェリーが埠頭に入っていたため、今一つ気に行った構図で撮影することができなかったのが少々残念である。
 17:20レンタカーを返却する。総走行距離は668.2Kmとなった。
 一昨日お世話にたった東横イン天文館Iにチェックインし、荷物を置いた後、鹿児島中央駅に行く。翌日の博多行きの新幹線の指定席の購入と土産物を見ておきたいと思ったからである。
 市電で加治屋町→鹿児島中央駅まで。160円後払いであった。
 みどりの窓口で11:19発のつばめの指定席特急券を購入し、土産物屋を見て歩く。かるかんを土産にと考えていたので、話を聞くと、この日購入しても、明日の朝購入しても賞味期限は同じとのことだったので、荷造りも楽なので、この日のうちに土産物はすべて調達してしまうことにした。



天文館の夜

 ホテルに一旦戻り、荷物を置き、山根さんへ向かう。
 この日は、ビール中生、焼酎2合、かつおのたたき、さばさし、飛び魚の焼き物、豚のなんこつを御馳走になった。以前、鹿児島に来た際に歴史の話や、地元のお話を色々お聞かせ下さった指宿さんとまたお会いし、一緒に飲むことができた。今回もまた楽しいお話をうかがうことができた。そして、携帯電話の番号、メールの交換を行い、時々連絡を取り合うことにした。桜島が噴火した時には画像を送って下さるそうだ。
 山根さんが、今度は日曜日も鹿児島で一日ゆっくりしてほしいとのこと。いつの間にか12月初旬鹿児島にまた訪れることとなり、日曜日は山根さんが鹿児島を案内して下さるということになった。
 いまから日程が決まっていれば、年休や、航空券などの手配も行いやすい。またこのような楽しみがあると日々張り合いもある。
 次回は12月初旬に再開する約束をし、山根さんを後にした。
 ホテルに戻る前に、どうしても、のり一のラーメンを食べておきたく思い、暖簾をくぐりラーメンを食べ、コンビニエンスストアーで水物を購入してホテルに戻った。
 ホテルに戻り、シャワーで汗を流し、テレビを観ていると、疲れのせいか睡魔が襲ってきた。携帯電話のアラームを6:30にセットし、早々に寝てしまうことにした。



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