2009.2.27〜2009.3.3
早春梅花
(穴守稲荷)、(羽田神社)、とある神社、吉備津神社、石上布都魂神社、(由加神社)、(向東八幡神社)、阿智神社、(御袖天満宮)


はじめに

 2月に入っても仕事はドタバタしていた。
 例年であれば、2月初旬〜中旬には中国地方を訪ね、お世話になっている神社様に御祈祷をお願いして少し遅い一年が始まるのであるが、この年はさらに遅い一年の始まりを迎えることとなった。
 さて、このプロジェクトはいつ落ち着くのであろうか。予定を立てるためには読み切るしかない。状況から推測して、2月20日以降であればなんとか時間を作ることができるのではないかと考えた。リスクも考慮して、2月末から3月初旬にかけて中国地方への参拝の旅の計画を進めることにした。
 計画時から、少し日が立ち、小生の携わった商品が、この年の2月26日に沖縄、九州、中国地方、四国、翌日の27日にはその他の地域で店頭に並ぶことが正式に宣伝されはじめ、2月末から3月初旬はちょうど業務的に余裕が生まれることとなり、計画通り旅立てることとなった。
 今回は年中行事である中国地方のとある神社様での年頭の御祈祷に加えて、石上布都魂神社の宮司様に連絡を入れさせていただき、道中安全の御祈祷をお願いすることにした。初めにお電話で御祈祷の相談をさせていただいていたのであるが、中国地方行きが確定できたので、いつもの乱筆にて予定通り伺うことができる旨手紙をしたためると、直ぐにお待ちしていますと返信が届いた。
 余談ではあるが、新製品が店頭に並ぶということもあるのでこの旅に合わせて、中国地方のショップをリサーチすることにした。(以降、本巡拝記においては業務関連の内容に関して触れないことにする。)


2月27日

 この日は、羽田まで移動するのみで、翌日の朝一番の便で岡山に向かう。
 予定では、会社を定時くらいに退け、移動する予定であったが、年休、代休が多く残っていることから消化の為、この日は休暇とした。であるので、この日は時間的にはかなり余裕があった。
 昼少し前にカミサンに仙台駅まで車で送ってもらう。仙台の空は曇っている。東京地方の天気もどうもよろしくないらしい。
 仙台駅地下街で旅先でお世話になる皆さんへの土産物を買い、新幹線ホームへ移動する。新幹線は前日に駅ネットで指定席を予約しておいた。
 12:26発はやてに乗り込み、ぼっと車窓から景色を眺めていると、途中雪となり、雨となってしまった。
 この日は東京までの移動のみであり、ホテルは常宿としている東横イン羽田大鳥居である。品川まで東海道線で移動し、京急線で大鳥居まで。ホテルへの到着は14:50頃となった。
 チェックインは15:00からであるので、少々フロントで時間をつぶし、時間と同時にチェックインし、部屋に荷物を置いた。
 このホテルの近くには穴守稲荷、羽田神社が鎮座している。時間も早いので参拝をと考え、窓の外を見る。雨は止む気配もない。
 どうしたものかとも思ったが、せっかくなので参拝することにした。


穴守稲荷

 ホテルを出て、環状八号線を羽田空港方面へ十数分歩いたであろうか、穴守稲荷と表示のある信号が目に入った。その信号を右折するとすぐに穴守稲荷神社のであろう一画が目に入ってきた。
 拝殿に向かい、参拝後、拝殿左手の社務所にて、御朱印をお願いした。授与品の中に、狐の絵柄の愛らしい御朱印帳を発見し、こちらにも合わせて御朱印をお願いした。
 御朱印をお願いしている間、境内の写真を撮影させていただいたのであるが、雨の中の撮影となってしまったのが少々残念である。

穴守稲荷参道 お狐様 穴守稲荷拝殿
穴守稲荷参道

雨の中の参拝となったのが残念。
お狐様

稲荷神社であるので
お狐様が拝殿前におられる。
穴守稲荷拝殿

拝殿に向かい左手が社務所である。



羽田神社

 環状8号線を引き返し、産業道路を川崎方面に向かうと右手に羽田神社が目に入った。
 羽田神社は、羽田の氏神様と呼ばれている神社とのことである。
 境内に入ると、すぐ正面に拝殿、左手には授与所となっていた。境内はさほど広くはない。夕刻近かったためか境内には人がおられず、参拝のみさせていただき、雨が降っているということもあり、長居せずに羽田神社を後にしホテルに戻った。


羽田の夜

正道さん 羽田空港から旅立つ場合、大抵前泊となるのでホテル近くの正道さんでラーメンを食すというのが旅立ちのパターンとなっていた。今回も例にもれず、少々早いが開店しているであろう夕方の時間に正道さんに向かった。
 生ビールをグラスで2杯、味噌とんこつラーメン、半ライス、餃子を食した。満腹である。かなりカロリーオーバーであろう。
 カウンターの中には本日初めて会った店員さんがおられ、ラーメン談義に花を咲かせながら時を過ごした。次回は4月初旬に来ることになるかもしれないという話をし、その際はお勧めの醤油ラーメンを試してみるということになった。
 その後、コンビニエンスストアに寄り、水ものを購入してホテルに戻る。
 翌日の起床時間を携帯電話と、モーニングコールの2つにセットし、のんびりテレビを眺めているうちに眠ってしまったようだ。



2月28日

ANAラウンジにてANAラウンジにて 5:00に起きた。窓の外を見ると晴れのようだ。身支度を整え、チェックアウトし、少々早いがホテルの送迎バスに乗り込む。
 羽田空港にて6:00頃チェックインし、手荷物検査を済ませて待合いロビーに入る。7:45発の便であるので、少々時間がある。まず出発ゲートを確認した後、ANAラウンジにてコーヒーをすすりながら出発時間を待った。
 飛行機は順調に飛行してくれた。マツダレンタカー岡山空港店で車を借り受けるようとカウンターを訪ねるが、少々早く到着したせいか係の方がおらず、少々早く到着した旨を連絡先に電話してみると店から空港に送迎車を向かわせているとのことだった。送迎車で送ってもらい、店舗に着くと少々混み合っており、受付は3番目とのことだったが、初めに車両に案内され、Naviの設定等をさせてもらうことができた。
 この日はとある神社にてお祓いを受けた後、石上布都御魂神社にて道中安全祈願の予定である。



とある神社

 授与所に顔を出し、いつもご対応いただく女性にごあいさつと世間話などしつつ、御祈祷をお願いする。この女性も、もう心得たもので、こちらのお札にしましょうかと、この地方へ飛行機で来ていることを察し、持ち運び安いサイズのお札を進めて下さった。
 今年は梅の時期にお参りすることができたようで、御祈祷の後、境内の梅を撮影させていただくことにした。
 神職さんも小生のことを覚えていて下さり、仙台の話など少々雑談をした後御祈祷となった。この日は還暦を迎える方との一緒の御祈祷となった。
 梅の花は六分咲きといったところであろうか。先程雑談させていただいた女性のお話では今年の開花は早いとのことであった。
 この日は土曜日ということで、境内には観光協会の方がおられ、希望すれば色々なお話をお聞きすることができる。顔を見ると、以前小生の自動車のお祓いをお願いにこの神社に訪れた際に色々とお話をお聞かせ下さった伏見さんが本日の担当のようだ。
 以前仙台からお祓いを受けに来た人間(小生)を覚えていて下さり、当時のお話となった。その時撮影させていただいた写真があることを思い出した。今回も写真を撮影させていただき、帰仙後、送付させていただくことにした。
 話は尽きないし、写真もまだまだ撮影したいのであるが、この後の予定もあるので、この神社様を後にすることにした。
 授与所に顔を出し、先ほどの女性にごあいさつをし、神棚用のお札と、お守りをお受けした。お守りは赤角のものと、焼き物の勾玉のものをお受けした。勾玉のお守りは手作りのため、全て風合いが異なる。今回いただいたものはまるまるしており、可愛らしいでのを選ばれましたね。と話されながら包んで下さった。
 梅の花の写真は撮れましたか?と、問われ、今年は梅の季節にお参りすることができましたよ。と少々世間話の後、いつでもお参り下さいとのお話をいただいたので、例年桜の季節近辺に参拝させていただいているのであるが、次の参拝は7月初旬になるかもしれないとお伝えし、この神社様を後にした。

伏見さん 社殿と紅梅 社殿と紅梅
伏見さん

先日写真が届いたとのお便りをいただきました。
またお会いできること楽しみにしております。
ぜひまた楽しいお話をお聞かせ下さい。
社殿と紅梅

見事な紅梅である。
社殿と紅梅

今年は開花が早かったそうである。



吉備津神社

改装された社殿 昨年お参りさせていただいた時には社殿の大改修工事の終盤で、社殿は部分的に青い工事用のテントで覆われていた状態であったが、工事も終了し、大変美しい社殿は青空に映えていた。
 拝殿に向かい参拝した後、境内をカメラを持ち少しの時間散策させていただいた。この日はこの後石上布都魂神社様に伺わなければならないこともあったので、翌日時間が取れるようであればまた参拝させていただき、少し時間を取り撮影させていただくことにした。
車は土産物屋が立ち並ぶ駐車場に停めていた。少し仙台への土産物を購入して、次の目的地石上布都魂神社を目指した。



石上布都魂神社

 この神社様は少々奥まった場所に鎮座しており、Navi付きの車を借りてはいたのであるが一応地図は準備した。しかし、さすがに何度もお参りさせていただいていることもあって、特にこれらに頼ることなく神社様に到着することができた。
 道路から細い山道を少々車で上り、参道直下の駐車スペースに車を停め、少々傾斜のある参道を登る。年配の女性の参拝者が前方を進んでいた。
 拝殿にたどり着くと、先を進んでいた女性達は既に拝殿にて参拝を済ませたようで、奥宮に向かって足を進めていた。
 拝殿前に進み、参拝をしていると、休憩所から宮司様の奥様が出てこられ、まずはごあいさつ。お茶でもされて一服して下さいと熱いお茶を出して下さった。その間に準備しておきますからと宮司様は拝殿に向かわれた。
 少しして拝殿にて道中安全の御祈祷を受けた。出張はじめ、こうして旅を続けていることができるのも健康と、皆の協力があってのことであることに感謝した。
 御祈祷を終え、仙台の状況や、仕事の話などのんびりとさせていただいた。宮司様も奥様も大変お元気でなによりであった。
 次回は初夏にお参りすることができる予定です。その時また色々とお話をお聞かせいただけますと幸いです。

石上布都魂神社拝殿 石上布都魂神社にて 石上布都魂神社にて
石上布都魂神社拝殿

拝殿にて御祈祷をお願いした。
石上布都魂神社にて 石上布都魂神社にて

拝殿には絵馬が掲げられている。
今年は牛年である。



由加神社

 瀬戸内自動車道を水島ICで下り、20分程山道を走ると、由加神社の参道前の駐車場に辿りついた。途中観光バスとすれ違った。由加神社への参拝客であろうか。拝殿は小高い山の上にあるらしい。石段の参道を進み、備前焼の鳥居をくぐると、右手が社務所、左手が拝殿となっていた。
 拝殿に向かい参拝後、社務所にて御朱印をお受けした。
 由加神社で災難・交通・旅行安全の参詣をした後、こんぴらさんへ参拝する。という風習が知られているとのことで、これを両参りと呼ぶのだそうだ。先ほどの観光バスも、両参りの参拝客を乗せたばすだったのであろうか。近年本州と四国は橋がかけられ、通り道とまでは行かないかもしれないが、両参りもしやすくなったのではないだろうか。

 由加神社参道前  由加神社鳥居  由加神社拝殿
由加神社参道前

参道前の駐車場に車を停める。
石段の参道を上る。
由加神社鳥居

備前焼きの鳥居である。
由加神社拝殿

拝殿前に社務所と休憩所がある。



尾道の夜

尾道夜景(向島のクレーン)尾道夜景(向島のクレーン) この日の宿泊先は尾道、α-1である。夕刻チェクイン後、早速暖談さんに向かった。
 その前にちょっと海沿いに行ってみると、駅前の向島への渡船が運休していた。
 店には尾道の友人千秋さんがおられ、すでに出来上がっている様子。今日は休日出勤だったとのことで、良いお酒を楽しんでおられたようだ。そして暖談の御主人も、事前にこの日から数日お世話になると連絡をいれておいたので待っていて下さったようだ。
 いつものように、お好み焼きをつまみながら美味しいお酒をいただくことができた。
 運休している渡船の話を聞いてみると、向島の桟橋が落ちたとのことであった。そういう事故もあるものなのだ。
 その後、向島のクレーンがライトアップされた海沿いを少し流して、港屋さんへ向かう。
 先に暖談さんを出た千秋さんが、港屋さんの智恵さんに連絡をいれていてくれたらしい。
 明日からは港屋さんに泊まることになるので、よろしくと話すと、全て心得たというところであろうか。さっそく席を作って下さり、つまみにはおでんをいただきつつ、しばし飲ませていただいた。
 明日も動きまわる予定なので長居するつもりはなかったのであるが、ホテルに戻ったのは日をまたぐ少し前のこととなった。



3月1日

朝食 6:00過ぎに目が覚めた。携帯電話や部屋のアラームを7:00過ぎにセットしておいたのであるが、待つこともなく目が覚めてしまった。窓の外を見ると晴れ。7:00過ぎに北前船(ホテル1Fレストラン)でバイキング形式の朝食をとる。 3月1日は豚肉の日とのことで、朝から豚の生姜焼き等が並べられており、ついつい食べ過ぎてしまった。(写真の通り...)
 この日ホテルをα-1から港屋さんに変えるので、荷物をまとめ、8:45にチェックアウトした。
 一旦尾道駅のコインロッカーにスーツケース等を預けた。この日車を岡山駅前の店舗に返却しなければならないので、スーツケースを持ってわざわざ岡山から尾道に戻ってくるのには労力がかかると思ったのである。



向東八幡神社

向島東八幡神社拝殿と茅の輪 天気は非常によい。初めに向島の向東八幡神社に参拝することにした。もし神社のどなたかがおられれば、今年のお祭りの予定などもお聞きしたいと考えた。
 少々早かったからか、神社にはどなたもおられず、拝殿に向かい参拝のみさせていただいた。
 境内には茅の輪が掲げられていた。茅の輪くぐりは、6月の神事だと思っていたのであるが、かなり時期的に早い。どなたかおられればお話をお聞きしたのであるが。次回訪ねた際に、お祭りの件も含め伺ってみることにしよう。



吉備津神社

 前日あまり時間をとることができなかった、吉備津神社に参拝し、写真を撮影させていただいた。
 天気がよく、多くの参拝客が訪れていた。
 授与所にて少々雑談など。昨年も何度かこの地方にお参りさせていただいているが、最後にお参りさせていただいたのは6月で、その時は、社殿上部の工事用テントは取り払われていたが、まだ工事中でしたと話すと、昨年9月に工事が完了したとのこと。
 天気が良いので、屋根もキラキラ輝いていますし、良い写真が撮れるとよいですね。と小生のカメラを見てお話下さった。
 この日撮影させていただいた写真を何枚か掲載する。

吉備津神社社殿 天気よし 吉備津神社拝殿
吉備津神社社殿

2008年9月に改装工事が完了。
 
天気よし

改装された社殿は青空に映える
吉備津神社拝殿

雄大な社殿はどっしりと静かに建つ。
装飾が光輝く 回廊 社殿遠景
装飾が光輝く

授与所の女性がお話の通り。
社殿装飾が陽の光に照らされ
美しく輝く。
回廊

特徴的な長い回廊を持つ。
社殿遠景

吉備津神社駐車場から撮影。



倉敷散策

備前焼の竹宝堂 岡山駅近くのマツダレンタカーに車を返却する。走行距離は294.3Kmであった。
 岡山駅から山陽線に乗り倉敷駅に着いた。この日は午後に時間をとることができるので、久しぶりに倉敷の街を散策してみようと考えた。
 気付くと、備前焼の竹宝堂という店の前に立っていた。店に入ると備前焼きの器が並べられていた。
 少し眺め、ぐい飲みを求めることにした。といっても、高価なものを購入することはできないし、目利きもできないので、日常普通に使えるものをお店の方にお話をお聞きしながら2つ選んだ。
 窯元を揃えたほうがよいかとも思ったが、お店の方は気に入ったものを選ばれたほうがよいとアドバイスしてくださったので、本当に気に入ったものを選んだ。
 晩酌の際使ってみたいと思う。



阿智神社

 美観地区を少し歩き、鶴形山公園に向かう。
 阿智神社は倉敷の美観地区を静かに見渡すことのできる高台の鶴形山公園に鎮座している。参拝したこの日は天気が大変よく、瓦屋根、白壁の蔵の街をのんびりと眺めることができた。
 観光地の中にある神社ということもあろうか、参拝客も多く訪れていた。
 授与所にて御朱印をいただく際に、こちらの神社の御朱印帳もお受けすることができた。
阿智神社拝殿 阿智神社参道 阿智神社参道からの眺め
阿智神社拝殿

参拝客も多いようだ。
阿智神社参道

阿智神社は鶴形山公園の高台に鎮座。
阿智神社参道からの眺め

倉敷の白壁の町並みを一望できる。



 倉敷に訪れたのは2回目である。10年以上前にカミさんと歩いて以来である。当時訪れた店もまだ残っており、大変懐かしく、しばしカメラを向けながら当時を思い出しながら流した。
倉敷ぶらり 倉敷ぶらり 倉敷ぶらり
倉敷ぶらり 倉敷ぶらり 倉敷ぶらり
倉敷ぶらり 倉敷ぶらり 倉敷ぶらり



尾道散策

 倉敷を後にし、尾道に戻る。陽はまだ高く、時計を見るとまだ時間がある。少し散策してみることにした。駅を出、商店街方面に歩く。林芙美子像前の踏切を渡り、暖談さんの前の坂を登り、持光寺を訪ねた。
 持光寺では握り佛の体験ができる。さっそくお寺の方にお願いし握り佛に挑戦してみた。
 筒状の粘土が手渡され、それを左手で願い事をしつつ握る。握った際の人差し指と、親指部分のくぼみがちょうど仏様が手を合わせた模様となる。その状態の粘土に顔をつける。なかなか難しいものだ。ご対応いただいたお寺さんの女性のお話では、握った人の人柄が不思議と出るのだそうで、なかなか温和な顔つきになられましたねとのお言葉をいただいた。この佛さんはこのお寺の窯で焼いた後、約4週間くらいで自宅に届けて下さるそうである。届いたらカミさんの感想を聞いてみたいと思う。

持光寺にて 持光寺にて 持光寺にて
持光寺にて

石造りの山門(延命門)。
持光寺にて

小生作の握り佛。
持光寺にて

握り佛と小生
お寺の方に撮影していただいた。

 持光寺を後にして海沿いを写真を撮りながら歩いた。ここ数カ月忙しくこうしてカメラを下げて歩くなどということは出来ていなかった。久し振りにのんびりとした時間を過ごすことができた。
 余談であるが、海沿いで撮影中にレンズ交換の際、望遠レンズをつかみ損ね落としてしまい、破損させてしまった。仙台に戻ったら修理に出さねばならない。この旅行期間中は望遠レンズなしで過ごさなければならなくなった。

尾道夕暮れ 尾道夕暮れ渡しにて 尾道夕暮れ
尾道夕暮れ

陽がだいぶ傾いてきた。
尾道夕暮れ渡しにて

渡船を待つ。
尾道夕暮れ

空が茜色に染まりだした。



尾道の夜

 この日からお世話なる港屋さんにチェックインし、夕食の為に外出する。
 暖談さんに行き、ビールをいただきながら、今日の散策の話などをしながらのんびりと焼き物をつまませていただいた。
 明日は一日尾道を歩きまわるので、昼間にお茶に寄らせていただくかもしれないとお話をした。
 この日は日曜日なので、港屋さん1Fの旬輪はお休みである。うどんやさん等、他の店に顔を出してみようかとも思ったが、明日も歩きまわることになるのでホテルに戻り、休むことにした。


3月2日

 8:00少し前に起床し、8:00にはカメラを持ち歩きはじめた。天気はまったくもって問題なし。良い天気である。そういえば平日の尾道をのんびりと歩くのも久しぶりである。
 初めに書いてしまうが、この日の行動は、
 海岸線→(徒歩)→千光寺山→(ロープウェイ)→妙宣寺→御袖天満宮→朱華園(昼食)→西國寺→西國寺山(タンク岩)→暖談(休憩)→海岸線→志賀直哉旧居→尾道美術カ館→千光山→(ロープウェイ)→海岸線→暖談(夕食)→港屋
 である。
 今回は、尾道で知り合った、妙宣寺の住職、慈然さんを訪ね、尾道の歴史についてお話いただく時間を持った。
 妙宣寺を少し紹介しておこう。
 場所は千光寺ロープウェイ乗り場のすぐ近く(東側)にある。境内には加藤清正を祀る清正公堂や、墓石を背負った天邪鬼がいたりと、興味深い。また、尾道地方には数少ない維新の史跡としても数えられている。
 一昨日の夜、慈然さんにお会いし、この日訪ねるので、尾道のお話を聞かせてほしいとお願いしておいたのである。
 慈然さんは歴史や、地形に関して大変わかりやすく整理し、現代の言葉を交えて説明してくださった。この内容は興味深いもので、全てを紹介したいのであるが、本巡拝記で全てを語りつくすことはできない。尾道に関しては年に何度となく寄らせていただいているということもあり、別途写真や小生の言葉で綴った文章を公開するページを立ち上げたいと考えている。ここでは、技術系の仕事についているということもあるのでそれに関する興味深い話を載せたいと思う。
 尾道は北前船の寄港地として商業的に大変栄えた土地であった。それ故商人達の知恵や、様々な能力も研ぎ澄まされたと言ってよい。その能力の一つに情報の収集能力、情報の伝達手段があげられる。堺の米相場の情報が数時間後には尾道に伝わり(伝えられ)、その相場をもとに商いがなされていたというのである。
 この当時、携帯電話やインターネットといった高速な情報通信手段があったわけでもなく、交通が発達したわけでもない。
 慈然さんは、笑いながら、大阪から尾道まで新幹線を使っても1時間以上かかるよね、尾道はのぞみが止まらないし、と、距離的時間的な空間としての情報伝搬の”不思議”をわかりやすく説明して下さった。
 他にも、尾道の職人の心意気等もお話下さり、「もっと早くこのようなお話をお聞きしていれば、そういった視点で尾道をまわることができましたのに。」と伝えると、「これからそのように見て歩けばいいじゃないですか、また帰って来た時に。」とお笑いにになられた。そう言えば、いつも尾道に来て慈然さんにお会いした時に、はじめにおかけいただく言葉は、「お帰りなさい、今度はいつまで?」というもので、遠い地方でこのように声をかけていただけるというのも大変嬉しいものである。
 寺社仏閣の石段や瓦屋根、地形など、この日慈然さんにお話いただいたことを思い出しながら初春の尾道をのんびりと歩くことができた。
 夜は暖談さんで夕食とお酒をいただき、この次は土曜夜市が開かれるころ寄らせていただきたいとお話し、店を出た。本当は翌日の昼食を御馳走になってから帰仙の途につきたかったのであるが、翌日は火曜日で暖談さんはお休みであるので。
 少し海沿いを流した後、港屋に戻った。部屋に荷物を置き、1Fの旬輪にて軽く一杯いただき部屋に戻ろうと考え、店に入ると、先ほどまで慈然さんがおられたとのこと。尾道の友人千秋さんも今日はお店には来られていないとのことで、よろしく伝えてほしい旨お話した。

散策開始 踏切 一宮さん
散策開始

尾道駅前、快晴
踏切

踏切の向こう側は坂道
一宮さん

吉備津彦神社さん
可愛らしい瓦 天寧寺三重塔
可愛らしい瓦

可愛らしい装飾のなされた瓦を発見。
坂の町尾道

尾道のパンフレットと同じ構図で
撮影してみた。
天寧寺三重塔

千光寺に向かう途中足を停めた。
やあ、また会ったね 千光寺からの眺め 千光山展望台からの眺め
やあ、また会ったね

前、会ったのいつだっけ?
去年?
千光山公園にて。
千光寺からの眺め

しまなみ海道を望む。
千光山展望台からの眺め

良い天気、散策日和であるな。
桜の蕾はまだ固い 妙宣寺へ 妙宣寺境内にて
桜の蕾はまだ固い

尾道といえど桜の蕾はまだ固い。
今年の開花は?
妙宣寺へ

ご住職の慈然さんを訪ね
妙宣寺へ
妙宣寺境内にて

日当たりよく寒桜が咲き誇っていた。
尾道瓦 狛犬
尾道瓦

尾道の寺社には立派な装飾が
施された瓦を見ることができる。
力石

妙宣寺境内の石段の天辺付近にて。
和七が寄進したとされる力石。
肩にかついで石段を上がったとか。
いったい何キロあるのだろうか。

狛犬

尾道の狛犬は
玉に乗っているのが特徴で、
尾道型と言われるのだそうだ。
慈然さん 一番上の石段だけが... 御袖天満宮拝殿
慈然さん

楽しいお話ありがとうございました。
ぜひまたお話をお聞かせいただきたく。
御袖天満宮にて

境内の一番上の石段だけが割れている。(左上写真)
慈然さんに教えていただいたので、散策中、寺社の石段を観察してみた。
最上段を除く途中の石段は全て見事な一枚石で組み上げられている。
しかし最上段のみが2枚の石がつなぎ合わせている。
妙宣寺の石段もそうであった。
尾道の職人のお遊びか?
いや、職人技が未だ完璧ではないという向上心の現れではないか?
外灯 朱華園 チャーシュー麺
外灯

なんともレトロな外灯を発見。
朱華園

この日の昼食は朱華園。
チャーシュー麺

尾道ラーメン
今回はチャーシュー麺を頼んでみた。
餃子 尾道商店街にて 尾道商店街にて
餃子

チャーシュー麺と合わせて
餃子も注文。
尾道商店街にて

尾道絵のまち
尾道商店街にて
尾道商店街にて 西國寺山門(仁王門) 三重塔
尾道商店街にて 西國寺山門(仁王門)

西國寺山に登ってみることにした。
三重塔

西國寺山頂上に向かう途中。
西國寺山頂上 海沿いを歩く 坂の町
西國寺山頂上

タンク岩よりの眺め
海沿いを歩く

タコが干されている。
風に揺れるその様子は
なんともユーモラスな光景に映った。
坂の町

尾道は坂の町
のんびり歩こう。
酢瓶小路 尾道黄昏 尾道黄昏
酢瓶小路

志賀直哉旧居近く
尾道黄昏

千光寺山展望台より尾道水道を望む
尾道黄昏

尾道の夕刻。
非常に落ち着いた情景である。


3月3

尾道雪景色山陽本線雪をつけて 7時過ぎに目を覚ました。なんとなく窓の外が暗い。外を見ると雪が降っている。
 前日の晴天が嘘のようである。
 昨日、ロープウェイの中で尾道観光協会の女性との会話が思い出された。「今日は天気が良かったですが、明日は雪という予報が出ていました。」と話すと、「尾道ですから、舞っている程度でも雪が降ったという表現になりますよ。」と笑っておられたが...。
 8:00に港屋さんをチェックアウトした。この日は、午前中は尾道散策をし、昼少し前に広島空港に移動して帰仙の予定であったが、交通状態が心配であったので、駅前で雪の尾道の様子を数カット撮影して空港に向かってしまうことにした。
 8:34発山陽本線の三原行きがホームに滑り込んできた。フロントには雪がこびりついている。強い雪ではないが、雪が吹きかけていたのであろう。こんな早く帰路につくことは考えていなかったので、空港行きのバスの時間を調べていなかった。白市まで行くか、三原にするか。とりあえず時間もあったので三原で下りてみることにした。
 バス停に行き時刻表を見ると、9:15発の空港行きのバスがあることが分かった。さほど待たずに乗れるようだ。駅の中で自動販売機でコーヒーを買い、すすりながらバスを待った。

昼食カキフライ御前 広島空港は高くはないが山の上にあると言ってよい。空港に近づくにつれて雪がより積もっているようだ。
 チェックインし、荷物をカウンターに預ける際、運航の様子を聞いてみると、仙台便は折り返し運航の為、飛行機の到着により、出発が多少遅れるかもしれないが飛び立つことは問題ないでしょうとのことだった。
 朝食をとっていなかったので、空港のレストランROYALに入り、昼食兼用の朝食をとった。カキフライ御前を注文してみた。広島産のカキは宮城産にくらべて身は小ぶりなのであろうか。空港のレストランだからであろうか。しかし身はしまっており、大変美味しくいただくことができた。

広島空港にて 空腹を満たした後、手荷物検査を終え、待ち合いロビーに入り、とりあえず出発ゲートに行ってみると、1本前のJTA石垣行きが飛び立てずにおり、ゲートの前は出発待ちの乗客でごった返していた。機材の関係で2時間ほど遅れて出発することとなったようだ。
 仙台便は大丈夫なのであろうかという不安はあったが、出発時間まではまだ間があったので、ANAのラウンジで撮影した写真をプレビューし、時間をつぶした。
 仙台便は5分程度遅れての出発となったが、強い西風を受けていると放送が流れたとおり、その遅れは取り戻してほぼ定刻通りに仙台空港に着陸してくれた。
 この時間であれば、尾道で壊してしまったレンズを修理に出せるのではないかと考えた。
 アクセス鉄道を長町で下り、仙台地下鉄に乗り換え勾当台公園で下車。キヤノンのサービスに駆け込み修理を依頼した。4月初旬には使用しなければならないことを話し、緊急で対応いただくこととなった。約2週間の入院となるそうである。
 このように寄り道をして家についたのは17:00少し前となった。



最後に

購入した備前焼のぐい飲み 今回の旅で、やっと年の初めの御祈祷を受けることができた。新しい年を迎えることができたというところであろうか。
 そして短い時間ではあったが久々に倉敷を歩くことができ、また、尾道では興味深い面白いお話をうかがうことことができたことなど大変得るも多き旅となった。
 4月に関西に行く予定があったので、その時に桜の尾道に訪れようかとも考えたが、今回は一の宮めぐりを優先し、伊丹経由で未参拝神社最後の一社、阿蘇神社に参拝する計画を立ててしまったので、次回の中国地方への旅は初夏頃となるであろうか。ぜひまた尾道の話、歴史のお話をお聞きしたい。それまでに自分なりに少しこの地方のことを調べておこうと思う。
 こうしてこれまでの旅を振り返ってみると、旅先で色々な方に知り合い、そしてその土地の色々な文化や歴史のお話をお聞きし、小生の知の引出の数を増やしていただいている。一期一会という言葉はあるが、なぜかこういった皆さんとのお付き合いはただ一度の出会いでは終わらず、その後何度もお会いしてお話したり、手紙やメール等で交流を続けたりと長くお付き合いさせていただいている。これは小生にとって多くの刺激を得られる機会をたくさん持っていることであり、何よりの財産である。このことを一つの旅を終えるたびに幸せに思う。
 さて、購入した備前焼きのぐい飲みはいつ使おうか。今から楽しみである。岡山か、広島のお酒を手にいれた時に使ってみることにしようか。





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