2008.7.18〜2008.7.21
立山へ
雄山神社峰本社、(穂高神社)、(武田神社)


はじめに

 今年の夏山登山は立山にした。数年前(2004年)に一度登っているのであるが、その時は富山県側(立山)から室堂まで移動して雄山を目指した。
 今回は長野側から目指すことにした。長野県側から雄山を目指す場合、室堂までの移動には様々な乗り物に乗ることが出来る。また下山後は、大王わさび農場の見学も予定していたので、それも楽しみの一つであった。
 夏山登山も、もう何年も続けているので、自然とお遊びの計画も入れる余裕が出来てきたようだ。


7月18日

 この日は年休を予定していたのであるが、抜けられない会議があり、午前中の会議に出席した後帰宅した。カミさんとのんびり昼食をとり、15:00頃移動を開始した。旅の友人小林氏との待ち合わせは東京某所、7月19日の0時過ぎ。待ち合わせ時間が0時過ぎというあいまいな表現は高速道路を利用するので、深夜割引を受けたい為である。深夜割引がかかるとはいえ、高速料金は少しでも安くおさえたいところである。国道4号線をできるだけ遡り、最小区間、高速を使う作戦をとろうと考えた為、かなり余裕をもった出発時刻15:00を設定していた。
 道は思ったほど混雑も無く、途中夕食、兼休憩を矢板付近でとり、さらに国道4号を遡る。高速を使わずに0:00頃に都内某所の待ち合わせ場所に到着できる見通しとなった。待ち合わせ場所まで30分程度となったところで小林氏にだいたいの到着時間を連絡した。小林氏は、深夜割を使用し、高速を使って移動してくると思っていたので、川口を0:00に出たとして、待ち合わせ場所への到着は1:00頃になるのではないかと予想していたらしく、早い到着予定事項に少々慌てたようだ。


7月19日

駐車場にて 0時過ぎに無事都内某所で合流に成功し、移動を開始した。練馬インターから関越道を使用し、長野県側登山口である扇沢を目指した。
 途中渋滞もなく、立山の長野側登山口の扇沢への到着は4:40時頃となった。
 写真は扇沢駐車場での我が愛車フジ丸。

 扇沢からはトローリーバスで、黒部ダムまで移動することとなるが、そのターミナル付近の駐車場は登山者、観光客の車で埋まってしまっていたので、少し離れた駐車場に車を停めた。こちらはまだだいぶ余裕があり、登山準備をする登山者もちらほらとみられた。
 到着が早かったおかげで、少々待つことにはなったが、トロリーバスの券売所の先頭のほうに並ぶことができた。発券所では室堂までの往復の切符を購入しておいた。上り、下りとも同じルートを使用することになる。また、はじめに記しているが、様々な乗り物を乗り継いで室堂まで向かうことになるのであるが、全て1枚の切符で済んでしまうので、煩わしさもない。
 6:30発のトローリーバスに乗車した。登山シーズンであるので、増便され、通常期よりも早い時間から運行を開始してくれていた。トローリーバスはもう日本でも珍しくなってしまったらしい。途中下りのトローリーバスとの待ち合わせのため一旦停止したがトンネルの中の上り坂を案外なスピードで疾走した。電気で走っているので、社内は静かでかつ振動も少ない。眠りに落ちてしまい、気付くと黒部ダムに着いていた。降車場から道は2つに別れており、一つは上り階段で展望台へ、一つは下り坂で黒部ダムにに通じる。まだ朝早く時間もあるので展望台に向かうことにした。トンネル内の上り階段が続き、途中休息のための長いす等が用意されていた。階段の終点に近づくと突然明るくなり視界が開け、黒部ダムが目に飛び込んできた。丁度放水が行われており、ダムから多量の水が吹き出す様子を見ることができた。
 次はケーブルカーに乗り、黒部平を目指す。ケーブルカー乗り場までは500mほどダムの堤防の上を歩くことになる。天気は上場で遠くの山々、そしてこれから登山する雄山も視認することができた。ケーブルカーの乗り場もトンネルの中である。黒部、アルプスの景観を損ねない配慮とのことである。ケーブルカーの待ち行列に並ぶと、ケーブルカー終点から乗ることとなるロープウェイの整理券を受け取ることとなった。この整理券の順にこの先の黒部平でロープウェイに誘導されるとのことだ。ケーブルカーは登山列車によく見られる、勾配のついた車両であった。
 整理券の番号からするとロープウェイに乗る為には少し待たねばならないようだ。それまでの時間を利用して、このターミナルにある展望台に上ってみた。非常によい天気で遠くの山々を見渡すことができた。今日の雄山登山は天候に恵まれたようだ。少々日焼けは心配であるが。
 ロープウェイは8分ほどで大観峰に到着した。そかからはトローリーバスに乗り換え室堂まで。ここからは自らの足で登っていかなければならない。

扇沢にて 扇沢駅 切符売り場 扇沢にてトローリーバスに乗車
扇沢にて
扇沢駅 切符売り場
扇沢にてトローリーバスに乗車
黒部ダム 放水 黒部ダムより山々を仰ぐ 黒部ダム ケーブルカー駅はトンネル内
黒部ダム 放水
黒部ダムより山々を仰ぐ
黒部ダム ケーブルカー駅はトンネル内
ケーブルカー 黒部平展望台にて ロープウェイにて
ケーブルカー 黒部平展望台にて ロープウェイにて


室堂にて

これより登山開始 時計を見ると8:30、昨晩から殆どなにも食さずに移動してきた。登山の前にお腹を満たしておきたいところである。しかし、朝早かったせいか選択肢は少なく、立ち食いそばやにて腹を満たすこととなった。
 室堂付近を散策し、9:25登山を開始した。



一の越へ

 室堂から雄山へ向かう途中に一の越山荘がある。一の越山荘は雄山までの最終休憩施設であり、この日我々が宿泊する予定の山荘である。まずはそこを目標に歩く。以前登った際の記憶では、一の越山荘まではどちらかと言えばなだらかな上り坂が続き、一の越山荘を境にガレ場となったはずであった。つまり本当の勝負は一の越山荘からのはずであった。
 しかし、今回の登山はそううまくは運んでくれず、一の越山荘にたどり着くまでには何度となく休み、予想以上に時間を要した。理由は3点。徹夜明けの状態での登山となったこと。残雪が多く、足場を気にしながらの登山となったので思った以上に気を使ったこと。そして天気が非常によく気温が高かったことである。
 しかし、今回の登山では体力面の心配はあったのであるが、時間に関してはあまり気にしていなかった。思っていたよりも一の越山荘到達まで時間を有した程度の感覚である。この日の目標は雄山頂上征服のみであったので、それでも十分な時間が残されていた。ここまでの道で所々で休んだ際には風景を楽しむことができたし、美しい風景を写真におさめることもできたので何も問題はない。
 今回は移動はかなり強行軍であったが、登山自体にはかなり余裕をもった計画をたてていたのが正解であった。というよりも登山にかける時間はたっぷりとったが、何もイベントを考えていなかったという表現のほうが正しいかもしれない。

みくりが池 地蔵様は雄山頂上を見つめる 一の越へ向かう途中の祠 祓い堂
みくりが池 地蔵様は雄山頂上を見つめる 一の越へ向かう途中の祠 祓い堂
一休み 頂上はまだ遠し 一の越山荘に到達
一休み (小林氏撮影) 頂上はまだ遠し 一の越山荘に到達




雄山山頂へ

 一の越でカップしるこなどを食しつつ少々休息をとり、雄山山頂を目指した。山荘を出ると直ぐにガレ場となった。途中足を停めると槍ヶ岳や、アルプスの山々が見える。以前登った時には雨にこそ降られなかったが、雲が多く景色を楽しむとまではいかなかったので、今回は天候に感謝した。

登山再開 遠くに槍ヶ岳が見えた もう少しで頂上
登山再開 遠くに槍ヶ岳が見えた もう少しで頂上




雄山神社峰本社

 かなりのんびり登ったので以前登山した際よりも時間を要したが、無事雄山山頂の雄山神社峰本社に到着した。
 山頂では、拝殿にてご祈祷を受けることができる。登山客が少なくなるのを待ってご祈祷を受け、お神酒をいただいた。
 今年もこうして無事に登山を続けることができることにただただ感謝した。
 授与所にて御朱印をいただくこともでき、目的は達することができた。山頂で休憩したり、写真を撮ったりといった時間を過ごしていると、雲がかかってきた。山の天気は変わりやすいといったところであろう。一の越山荘まで下山し、疲れをとることにした。

頂上に到達 雄山 三角点 雄山神社立山頂上社務所
頂上に到達

雄山 三角点

雄山神社立山頂上社務所

これより御祈祷を受けに拝殿へ 拝殿まではもう少し登る 拝殿前より黒部ダムを見下ろす
これより御祈祷を受けに拝殿へ

拝殿まではもう少し登る

拝殿前より黒部ダムを見下ろす

雄山神社峰本社 拝殿 頂上(拝殿前)にて 撮影は神主様 頂上にて 3003m
雄山神社峰本社 拝殿 頂上(拝殿前)にて 撮影は神主様 頂上にて 3003m


 山頂にたどり着けるかという心配もあったのであるが、下山にも心配事がある。小生は下山時、膝に負荷をかけることが多い。今回も急な山道、ガレ場の下山となるので膝の状況が心配であった。が、下山にも時間をかける余裕があったため、無事なにごともなく一の越山荘にたどり着くことができた。


一の越山荘

 一の越山荘で手続きを済ませ、部屋に荷物を置く。この日は素泊まりを予定していたので、夕食は缶ビールとつまみ程度とした。食べるよりも寝て疲れをとりたいという気持ちのほうが強かった。ビールを飲み、つまみをたいらげると直ぐに睡魔が襲ってきた。19:00頃まだ周囲は明るかったが眠りに落ちてしまった。


7月20日

 雨の音で目を覚ました。天気予報では雨などという話はまったくなかった。この日もう一度雄山頂上に登ってから下山する予定であったのであるが、予定を取りやめ、直接下山することにした。
 雨が降っていたこともあり、ただひたすら無言で下山し、室堂には約35分で到着してしまった。
 室堂ではみやげ物を購入したりしながら、下りのトローリーバスの出発時間を待った。
 下りは登りと同じ行程を引き返す。各ポイントではお焼き等を食べたり、水分を補給したりしながら扇沢を目指した。

大町薬師の湯

薬師の湯 扇沢のトローリーバスのターミナルでみやげ物を購入し、駐車場に向かう。
扇沢に着いた頃には雨は上がってくれ、じりじりとした日差しが肌をつき始めた。
 まず、汗を流しておくことにした。
 車に戻り、車を走らせること10分程度で大町薬師の湯に到着した。
 滞在すること約1時間、のんびりと汗を流した。



大王わさび農場

 大町薬師の湯から穂高方面に車を走らせ、大王わさび農場を目指した。
 この農園は有名なのであろうか、多くの観光客でにぎわっていた。
 広大な敷地にはきれいな水が流れ、たくさんのわさびが栽培されており、購入することもでき、小林氏は小さなわさびを購入していた。また、わさびを用いた、わさびフランクフルトやコロッケ、わさびジュース等、様々な食べ物や飲み物があり、楽しむことができた。
 またここでは、トンボ玉造り体験をすることができる。小生は赤に白のマーブル模様、小林氏は緑に白のマーブル模様のものを造ってみることにした。バーナーでガラスを溶かし、棒にまきつけながら玉にしていくその作業を短い時間ではあったが、大変楽しむことができた。

 大王わさび農場 わさび畑  わさびジュース&わさびフランクフルト 
大王わさび農場 わさび畑 わさびジュース&わさびフランクフルト


穂高神社

改装中の穂高神社社殿 大王わさび農園から車で10分程度のところに、穂高神社が鎮座していた。せっかくこの地方まできたので参拝しておきたかった。 境内に車を停め、拝殿に向かうと...、残念なことに拝殿まわりは工事用テントに覆われ、改装工事中であった。
 仮の祈祷所と参拝所があり、そこで参拝させていただいた後、社務所ににて御朱印をお願いした。御朱印を待っている間、女性が雑談に付き合って下さった。改装工事は始ったばかりとのことであった。工事自体は今年末に完成するとのことで、来年5月には20年に一度の行事、大遷宮祭が開かれるのでぜひそのときにお参り下さいとのお言葉をいただいた。この改装工事はこの遷宮祭にともなうものとの説明を受けた。



 時間を見ると、14:00過ぎで、まだ寄り道をする時間が残されていた。ここで小林氏に相談。ここまで来ているので、過去に何度か参拝させていただいているのであるが、甲斐の武田神社に参拝したい旨を伝えた。ここまで来ているのでというほど近い距離ではないのであるが、東北からこの地方まで来る距離を考えれば...。小林氏には快諾いただき、武田神社を目指すこととした。 高速を使い、武田神社への到着は15:30過ぎとなった。


武田神社

 連休の中日ということもあって、また武田神社は甲府の主要観光地の一つなのであろう。夕刻であるが武田神社前の道路沿いの駐車スペースは参拝者の車で埋まっていたようであったが、車両整備の方の誘導で待つことなく停めることができた。
 表参道から拝殿に向かい参拝の後、授与所にて御朱印をいただいた。授与品を見ていると、なぜかペットボトルがおいてあった。授与所におられた女性にお聞きすると、境内の「姫の井戸」でお水取りをすることができるとのことだったので、ペットボトルをお分けいただき、お水とりをさせていただいた。姫の井戸のすぐ傍には武田水琴窟があった。説明を読むと、底に小さな穴をあけた瓶を土中埋めてあり、わずかな水を流す。水は穴から水滴となって落ち、瓶の中で反響し、琴の音にも似た澄んだ音を地中に響かせるとのことで、地面から突き出た竹に耳をあててみると、なんとも心地よい音が聞こえてきた。癒しの音といってよいであろう。
 さて、このように境内で参拝の後寄り道していたのであるが、なかなか社殿の写真を撮ることができない。参拝客が多く、なかなか社殿前から人気が消えないからである。少々待ちなんとか写真を撮影させていただき、武田神社を後にした。

武田水琴窟 姫の井戸 武田神社拝殿
武田水琴窟 姫の井戸 武田神社拝殿


帰路

 そう遅い時間でもないので、行けるところまで下道を使う作戦を取ることにした。
 時期的に祭の時期なのか、走行中祭の案内をよく見かけた。
 途中、日本三奇橋と言われる猿橋側の山王神社でも祭があり、神輿が出ていた。
 21:00頃、東京都内、豊田付近で夕食を取り、その後都内某所で小林氏と別れた。


7月21日

 下道をコンビニで休憩をとりながら進む。3:00近くになり下道の走行に少々疲れてきたので高速を使うことにした。白河で東北道にのり、途中鏡石SAで仮眠をとり、仙台宮城で下り、自宅着は5:50となった。総走行距離は1303Kmであった。


最後に

 立山登山は今回で2度目になるが、前回あまり楽しめなかった景色を堪能することができた。2日目雨に降られてしまったのは残念ではあったが...。
 今回は、登山、神社参拝以外にもイベントがあり、こちらも楽しむことができた。小林氏の事前調査に感謝である。
 旅程を振り返ると、前半がかなり体力的にきついところがあった。徹夜移動し、今回は仮眠を取る間もなく即登山となったためである。次回はこういった点も考慮しなければならないと思う。無理の効かない年になってきているので...。



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