2005.8.8〜2005.8.10
富士山登山
(久須志神社)、(武田神社)、富士山本宮浅間大社、三嶋大社

はじめに

 旅の友人小林氏と8月に山に登ることにしていた。今年は白山か富士山かと考えており、足の便を考えて、富士山に登山することに決定した。
 時期は8月27〜28を予定していたが、富士山は8月26日が閉山日ということが判明した。閉山日を過ぎたからといっても登れない訳ではないらしいが、開いている山小屋の数が減ってしまうことや、様々救護等のサポートの体制も薄くなる等の情報があったので、小林氏と日程を調整して、8/9〜10で決行することにした。
 予定は、8/8夕方東京へ深夜バス(高速バス あおばライナー夕方便 2900円)で移動し、新宿のバスターミナル付近で小林氏と落ち合い、富士山(河口湖口)へ移動する。9日は富士登山。10日は富士山本宮浅間大社、三島大社へ参拝するというものである。9日の天気によっては、9日と10日の予定を入れ替える。移動には、小林氏にレンタカーを準備していただける手はずとなっていた。

2005.8.8

 仙台の天気は朝方晴れ、そして曇り、ぽつりぽつりと雨が落ちてきた。静岡地方の天気が多少心配なれど現在予報によれば、明日は登山はできそうだ。
 カミサンに車で、高速バス乗り場のある仙台駅東口に送ってもらう途中、本格的に雨が降り出し、バス移動中も福島付近では雨に見舞われた。しかし、登るのは富士山であり、東北の天気など気にしていても始まらないので、音楽など聴きながらうとうととしているうちに、東京(新宿駅西口)に到着した。
 22:30頃、無事小林氏と合流し、登山口を目指す。途中コンビニで朝食、水分等を購入し、河口湖登山口を目指す。本来、この時期、富士スバルラインはマイカー規制の時期であり、進入は不可能であるが、今回は裏業を使わせていただき、5合目駐車場まで自動車で移動することができた。(本裏技はかなり特殊であり、一般的には使用できない為、問い合わせには一切お答えできない。)

2005.8.9

富士登山

 5合目駐車場に到着したのは1:00頃、周りの土産物屋はまだ閉まっている。まずは仮眠をとることにした。登山開始は、「明るくなったら」というかなりアバウトに決め、とりあえず、4:45に携帯電話のアラームをセットした。
 目を覚ますと、周りは少し明るくなっており、眼下には雲海、見上げればこれから登ろうとする富士山を見ることができた。天気は上々のようだ。
 周りではバスツアーの登山者達が準備を始めていた。早速、夕べ調達した朝食をとり、身支度を済ませ、登山口を目指す。
 5合目のレストハウス(山小屋)に立寄り金剛杖を購入した。今回の旅の記憶とする為に、途中途中で杖印(焼印)を頂きながら登ろうと考えていたのである。(この辺りの店は5:00頃開き、18:00頃閉めるようだ。)
 登山開始は5:15頃、足取りも軽く登山道を歩く。途中ご来光を拝むことができた。6合目につくと、富士山安全指導センターの方がおられ、富士山登山の注意書きや登山コース等が記された”しおり”を下さった。
 途中、金剛杖に焼印をいただきながら、順調に登山を続けた。途中、8合目の蓬莱館の方の話では、かなり早いペースでここまで登ってきたようだ。
 さらに上り続けると、白い鳥居が2つ見えてきた。頂上が近い。しかし、このあたりで、小林氏、小生とも、登るペースが落ち、とうとう足が止まった。始めに飛ばしすぎたのが原因らしい。少し歩くと座り込む状況である。そこからどれくらい時間がかかったであろうか、気力だけで河口湖口山頂に到達することができた。

                   
天気は上々 雲海 御来光

天気は上々

雲海 御来光

                   
立ち並ぶ山小屋 山小屋にて 8合目を目指す小生

立ち並ぶ山小屋
河口湖口登山道は、山小屋が多いので
休憩をとりやすい。

山小屋にて
夏の期間つめておられるそうだ。
撮影のために”はっぴ”を着てくださった。
8合目を目指す小生
(撮影は小林氏)


久須志神社

 河口湖口山頂には、富士山本宮浅間大社の奥宮の末社である久須志神社が鎮座しており、御朱印と、杖印をいただくことができた。余談ではあるが、この神社におられた若い神職の方に「どちらから?」と尋ねられたので、「仙台からです。」と答えると、「私も中学時代を仙台で過しました。○○神社はご存知ですか?私の同級生がその神社にいるのです。」とのこと。よく知っている神社さんであったので、「今度訪ねた時にお話してみましょうか?」と言うと、お名前等を書かれた半紙を私に託された。

         
久須志神社 久須志神社前

久須志神社

久須志神社前
河口湖口の頂上には久須志神社が
鎮座している。

富士山山頂にて

 お礼を述べ、須志神社を後にして、山頂付近を散策した。河口湖口山頂から剣ヶ峰を見ることができた。剣ヶ峰には、富士山測候所の跡地が見える。今回は時間がなく、お鉢巡りを見送ったが、次回は富士宮口から登山し、浅間大社奥宮参拝と、剣ヶ峰に訪れたい(お鉢巡りも行いたい)と小林氏と話をした。

         
剣ヶ峰 富士山河口湖口山頂にて

剣ヶ峰
富士山測候所跡が見える。

富士山河口湖口山頂にて
剣ヶ峰を見つめる小生
(撮影は小林氏)

そして下山


 下りは上りに比べれば、比較的楽であった。河口湖口の下りは、上りとは別ルートになっており、岩場はなく、なだらかな傾斜が続く為、膝への負担が少なく、疲労が蓄積された体にはありがたい。ひたすら下り続け、5合目に戻ったのは18:30頃となった。
 この日の宿は、河口湖近くの芙蓉荘、民宿である。19:00に夕食を申し込んでいたのであるが、とても間に合いそうにないので、小林氏に宿に連絡を入れてもらう。その間、小生は砂埃まみれになった服の着替えをした。
 河口湖近くには沢山のホテルが立ち並んでおり、何度か事前に準備した宿の位置を記した地図の位置を通過したのであるがたどり着くことができず、付近で電話を入れて誘導していただき、20:00頃やっと到着することができた。到着してすぐに、この日の登山の話をしながら大変美味しく夕飯をいただいた。ついビールを一本(本当に1本である)注文してしまった。
 風呂をいただき、朝食は8:30にお願いしたのでアラームを8:00にセットした後、少し話をしていると睡魔が我々を襲い、眠りにつくまで時間は要さなかったようだ。

2005.8.10

河口湖からの富士山
 7:00に目が覚めてしまった。外を見ると河口湖の向こうに霞んでいるが富士山が見える。デジカメを持って外に出た。民宿の親父さんの話では、夏時期はどうしても霞んでしまうそうだ。
 8:00、昨晩お上さんに伝えた時間より少々早いが、朝食をいただきながら、この日の計画を立てた。かなり疲れが溜まっているので無理はしない方向で、甲府の武田神社に参拝し、静岡に入り、富士山本浅間大社、三嶋大社と参拝して、東京に戻ることとした。
 8:50チェックアウトし、甲府の武田神社を目指した。


 

武田神社

 甲府市街は道が狭くやたらと曲がり角が多い。かつての町作りがこのような思想でなされたものであろう。10:00頃武田神社に到着した。
 武田神社は甲府の観光地であり、沢山の参拝客が訪れていた。拝殿に向かい参拝後、御朱印をいただいた。かつてこの神社に訪れた際にいただいていたのではあるが、折角なので、いただくことにしたのである。授与所にて御朱印を頂きたい旨を申し出ると、応対してくださった女性が直接筆を握られ、対応して下さった。お礼を述べ、散策をしつつ武田神社を後にした。

                       
武田神社拝殿 御朱印をいただく 武田神社参道入り口

武田神社拝殿

御朱印をいただく 武田神社参道入り口


 この後、神社前の土産物屋で、仙台への土産を物色し、車に乗り込むころには雨が落ちてきた。
 静岡に入るころには、雨は止み、今朝方まで見ていたものと違う角度の富士山が見え始めた。

富士山本宮浅間大社

 富士山本宮浅間大社に着く頃には蒸し暑い天気となっていた。正面鳥居前の駐車場に車を停め、参道を進み楼門を潜り、現在改装工事中の拝殿前に進み、無事富士登山終了の旨を報告した。授与所を訪ねてみると、金剛杖が置いてあり、杖印の文字が目に入った。授与所におられた女性に、金剛杖を持ち込み、杖印をいただくことができるかを尋ねると、押印してくださるとのことだったので、先日富士登山の際に購入した金剛杖を取りに一旦車戻り、先ほどの女性に手渡すと、押印してくださった。私の金剛杖に富士山本宮浅間大社の押印が刻まれ、今回の富士登山をしめくくることができたように思った。(もちろん旅は家に着くまで続くのであるが...)
 御朱印は、授与所ではなく、社務所にてとのことであったので、拝殿をはさんで、授与所の向かい側の社務所にて御朱印をいただいた。待っている間、社務所におられた方に拝殿の工事はいつ頃までかを尋ねると、来年3月頃までとのことであった。次回、富士宮口から登山した際に再度お参りさせていただこうと考えた。

                       
富士山本宮浅間大社拝殿 富士山本宮浅間大社社殿 富士山登山のしめくくりに...

富士山本宮浅間大社拝殿
改装工事中であった。

富士山本宮浅間大社社殿 富士山登山のしめくくりに...
杖印をいただく。

三嶋大社

 富士山本宮浅間大社から車を1時間も走らせたであろうか、三嶋大社に到着した。三嶋大社は三島市の中心部に鎮座しているにもかかわらず、境内は大変広く木々が多い。駐車場に車を停め、境内に足を進めると、例祭が近いらしく境内では準備が進められていた。 拝殿前に進み、お参りさせていただき、拝殿横の授与所の女性に御朱印は何処でいただけるかを尋ねてみると、社務所にていただけるとのことであったので、早速社務所にて御朱印をお願いした。男性の神職の方が対応してくださったのであるが、全国一の宮御朱印帳にいただいた筆文字がなかなか乾かないようで、乾くまで少しの間預かっていただくこととなり、その間境内を少し散策させていただいた。

         
三嶋大社拝殿 御朱印をいただく

三嶋大社拝殿

御朱印をいただく
記念にお写真もいただいた。

帰路

 三嶋大社社務所にて御朱印帳を受け取り、車に戻り、途中食事をとりつつ、東京を目指した。東名高速の車の流れが少し悪くなってきたようである。
 東京に入り直ぐに高速を下り、下道を使って東京駅を目指した。18:00少し過ぎ東京駅に到着した。(それにしても小林氏はよく道を知っているものだ。渋滞をすりぬけ、だいぶ早く東京駅に到着できたようだ。)  また旅をしようと話をし、ここで小林氏と別れた。東京駅に入り、新幹線の切符を購入しようと、券売機に向かい、仙台行きの指定席の状況を参照したが、どれも満席であった。これでは自由席も並ばなければならないことが予想できたので、かなりの贅沢であるとは考えたが、18:36発のMaxやまびこ125号のグリーン車はまだ空きがあるようだったので、グリーン車を使用することにした。東京に向かう際、かなりの格安料金で移動できたので浮いた金額をグリーン料金に充当したようなものだと勝手に思い込むことにした。グリーン車は大変快適であった。仙台到着は20:43、帰宅は21:20頃となった。

おわりに

 幸いなことに、今回の旅も天候には恵まれ。計画には無かった御来光を拝むことができ、大変幸運であった。
 しかし、今回の登山はかなり体力的にきついものであった。ペース配分を考えずに、始めに飛ばしすぎてしまった為、後半ばててしまったのである。この点は反省材料とし、自主トレーニングを怠らずに行い、次回の登山に備えたいと思う。


戻るアイコン